使う道具と役割
Gemini で考えさせ、Gemini Notebook(旧 NotebookLM) に資料を読ませます。どちらもブラウザだけで動きます。当日読ませるのは配布したダミーの資料だけです。
当日選ぶモデルは 3.6 Flash を想定しています。モデルの名前は入れ替わりが早く、ここに書いたものと当日の画面が違うことがあります。当日は入力欄の上にあるモデルの一覧から、表示されているものをお使いください。無料でお使いいただける範囲は Gemini の使用量上限(Google 公式ヘルプ) で公開されています。
Gemini の画面
使うのは真ん中の入力欄だけです。ここに日本語で話しかけます。覚えるのは3か所です。
左のアイコン列で新しいチャットを始めます。話題が変わったら新しいチャットにしてください。前の話を引きずらなくなります。入力欄の右にあるモデル名で頭の良さを切り替えます。ふだんは表示されているままでかまいません。入力欄の左の+で、ファイルを渡したり、あとで出てくる Canvas に切り替えたりします。
Gemini の基本操作
操作は3つです。ひとつ、書いて送る。命令の書き方に決まりはありません。同僚に頼むときの言葉のままで通じます。
ふたつ、続けて頼み直す。返ってきた答えが長すぎたら「もっと短く」、固すぎたら「現場で使う言葉で」と送ります。前の答えを覚えているので、はじめから説明し直す必要はありません。
みっつ、話題が変わったら新しいチャットにする。同じチャットで別の話を始めると、前の話に引きずられた答えが返ります。
プチ演習1 今週の予定を読み取らせる
| 使うもの | 自分の Google カレンダー(ファイルの準備は要りません) |
| 先にやること | Gemini の 設定 > アプリ連携 を開き、Google Workspace をオンにします |
| 目安の時間 | [7min] |
1. 入力欄に、そのまま 「今週の予定を教えて」 と入れて送ります。
2. 日付ごとに予定が並びます。続けて 「そのうち、現場に出るものだけ抜き出して」 と送ります。
3. さらに 「移動時間も考えて、順番に並べ直して」 と頼んでみてください。1回で完成させようとせず、足していくのがコツです。
2. 2つ目の指示で、1つ目の答えから絞り込まれている(毎回ゼロから聞き直していない)
ツールの切り替え
入力欄の左の + を押すと、ファイルを渡すほかに、やらせたいことを先に選べます。あとで使う Canvas はここにあります。
Gemini Notebook の画面
Gemini が何でも答える相手なのに対して、Gemini Notebook は入れた資料の中からだけ答える相手です。画面は3つに分かれています。
左がソース。読ませる資料を置く場所です。真ん中がチャット。質問する場所です。右が Studio。入れた資料から、音声解説やマインドマップを作らせる場所です。当日触るのは左と真ん中だけです。
プチ演習2 調べてまとめさせる
| 使うもの | ファイルは使いません。Gemini Notebook のウェブ検索で集めます |
| つくるもの | ノートブック「予知保全の下調べ」。自分の Google アカウントの中に残ります |
| 目安の時間 | [15min] |
1. Gemini Notebook を開き、ノートブックを新規作成 を押します。
2. 左上の ウェブで新しいソースを検索 の欄に、調べたいことをそのまま書いて送ります。
「工場設備の予知保全とは何か。導入の課題も知りたい」
3. しばらく待つと、関係しそうなページの一覧が出ます。インポート を押すと、それが資料として左に入ります。
4. 上のタイトルを押して「予知保全の下調べ」に変えます。
5. 下の入力欄に、誰に向けた説明かを添えて頼みます。
「予知保全とは何かを、現場の保全担当に説明するつもりで、箇条書き5つにまとめてください。導入でつまずく点も入れてください。」
6. 答えに付いた小さな番号を押します。どのページのどこから来た話かが開きます。
1. 箇条書きが5つ出ていて、そのうち少なくとも1つがつまずく点になっている
2. 文の後ろに出典の番号が付いている
3. 番号を押すと、集めたページの該当箇所が開く
デモ ノートブックの中身を Gemini へ渡す
ここは講師がやってみせます。手順は下に書いてあるので、あとから同じことができます。
調べてまとめたところまでで終わりにせず、人に見せられる形にするところまでを1本につなげます。
1. プチ演習2の答えの下にあるコピーのボタンを押します。
2. Gemini を開き、入力欄の + から Canvas を選びます。
3. 頼みごとを書いてから、改行してさっきコピーした中身を貼り付けます。
「これは予知保全について調べた内容です。社内の勉強会で使う解説ページを、一枚のページにまとめてください。見出しと箇条書きだけで、白背景の見やすいページにしてください。」
4. 右側にページができます。印刷 / PDF保存 を押せばそのまま配れます。
演習1 設備マニュアル相談アシスタントをつくる
| 使うファイル | 01_設備マニュアル/章ごと/03_エラーコード.md(配布フォルダの中) |
| 使うツール | Gemini(ブラウザ版)の Gem |
| つくるもの | Gem「設備マニュアル相談アシスタント」。自分の Google アカウントの中に保存されます |
| 目安の時間 | [30min] |
手順
1. Gemini を開き、左のメニューから Gem を選び、Gem を作成 をクリックします。
2. 名前に「設備マニュアル相談アシスタント」と入れます。
3. カスタム指示の欄に、答え方の決まりを書きます。ここは配布した例文をそのまま写すのではなく、自分の現場ならどう答えてほしいかを1行足してください。たとえば「連絡先の内線番号も添える」「工具名を書く」などです。
4. 知識の欄で ファイルをアップロード を選び、上の表のファイルを追加します。
5. 保存 をクリックし、チャットを開始 で質問します。
1. 「E-02 が出て止まりました。どう対処しますか」と質問すると、テンションボルトで張力を調整するという趣旨の答えが返る
2. 答えの中に、自分が手順3で足した決まりが反映されている
3. 「E-99 の対処は」と存在しないコードを聞くと、説明書に書いていないという趣旨の答えが返る(作り話をしない)
演習2 エラー表示の写真を読ませる
| 使うファイル | 02_エラー表示/エラー表示_CV-200_E-02.png |
| 操作 | 演習1でつくった Gem のチャットで、入力欄の + から画像を添付し、「制御盤にこの画面が出ています。何が起きていて、どう対処すればよいですか」と送ります |
| 目安の時間 | [10min] |
もう少し進めたい方へ
時間が余った方は、次のどちらかを試してください。どちらも本編の進行には影響しません。
ひとつ目。知識に 03_点検記録/点検記録_CV-200_2026年7月.csv を追加して、「7月に多かった異常は何ですか」と聞いてみてください。記録から傾向を読み取れるかを見ます。
ふたつ目。04_作業日報/作業メモ_0721.txt の内容を貼り付けて、「これを日報の形に整えてください」と頼んでみてください。書く時間そのものが短くなるかを確かめます。
作った設定を手元に残す
研修が終わる前に、アシスタントに書いた指示文をコピーして、自分のパソコンにテキストで保存してください。メモ帳でもメールの下書きでもかまいません。指示文はただの文章なので、これさえ残っていれば、同じものをいつでも作り直せます。覚えさせた資料は配布フォルダにあるので、あわせて保管しておいてください。
